悪声と美声、モテるのはどっち?


第2章

3.自分の声が嫌いな人はモテない

美容整形手術を受けて、性格が別人のように明るくなり、モテるようになった人がいるのだとか。

美容整形の是非はともかく、「自分の顔が好き」という感覚が気分を、ひいては性格を変えたわけです。

美容整形については私はまったくの専門外ですが、心理学的に見るとこの現象は実にわかりやすい。

大事なのは「実際はどんな顔か」ではなく、「本人がどう思っているか」。

「患者が術後に幸せになったり、性格が明るくなったりするのは、手術の出来映えではなく、本人の意識のせいである。実際、大成功した手術でも、本人が失敗だと思い込んでいると不幸になっているし、成功とは呼べない手術だったとしても、本人が満足していれば幸せになっている」という調査結果が明らかになって、心理学者に転向してしまった美容整形医もいるくらい。

現実よりも意識のほうが大事なのです。

意識が現実を作るのですから、当たり前ですけれどね。

声も同じで、自分の声が好きか嫌いかによって、声に乗るメッセージが違ってきます。

自分の声が好きなら、性格も明るくなり、さらに良い声を出したくなるからコミュニケーションが魅力的になり、モテるようになっていくのです。

「自分の声が嫌いな人はモテない」という原則、しっかり覚えておきましょうね。


好き嫌いの意識が表現に影響する事例を、もう一つ挙げておきましょう。

「自分の笑顔が嫌い」という人がいるとして(実際にいます)、その人が笑ったら、どうなるか。

「嫌い」という思いが笑顔にブレーキをかけ、中途半端で引きつったような、決して魅力的とはいえない表情になってしまいます。

その人の表情の中で最高に魅力的なはずの「笑顔」という表情が、なんとなく濁った、くすんだものになってしまう。

その結果、ますます愛されなくなり、「どうせ私なんか」と自信をなくし、笑顔がよけいに曇り、さらに愛されなくなり……という悪循環に陥ってしまうのです。

「私は絶世の美女」みたいな思い込みは要りません。「あの人よりはマシ」という相対的な基準も要りません。

「絶世の美女ではないかもしれないけれど、一番魅力的な表情は笑顔なのだから、せめていつも笑顔でいよう」という意識が、愛される美人を育てるのです。

声もまったく同じ。

生まれつきの声はみんな違います。しかし、楽器の演奏と同じで、トレーニングによっていくらでも変化するし、磨きがかかります。

ですから、「オペラ歌手みたいな美声ではないかもしれないけれど、せめて私にとって最高に良い声でいつも話そう」という意識でトレーニングをすることが大事なのです。

自分の声に自信が持てるようになると、モテますよ。


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