悪声と美声、モテるのはどっち?
第1章
5.自覚がないまま嫌われる声
「良い声で話さないと、嫌われますよ」
「良い声にならないと、結婚できませんよ」
こんなふうに親から言われたことはありますか? あまりないでしょうね。
「だらしない格好(服装)をしないで。みっともない」(外見)
「バカなことをいつまでもベラベラしゃべっているんじゃないの!」(話の内容)
と叱られることはあっても、
「そんなひどい声でしゃべらないで」
と非難された覚えはないでしょう。
あるとしたら、よほど……まあ、そういうことですね。
なぜ、声について指摘されにくいのか。
それは、自覚がないからです。
他人はおろか、本人ですら声のトラブルに気づきません。
声によって相手に不快感を与えている、という自覚がないし、その可能性も考えない。
相手だって、「なんてイヤな声でしゃべるんだろう」と意識するわけではなく、無意識のうちに「なんかイヤな感じ、私この人のことが嫌いなのかな」と思ってしまう。
本人ですら気づかないのに、周囲の人から指摘してもらうなんて、期待できませんよね。
気づかなかったら、「声を変えよう」「発声をコントロールしよう」「良い声で話そう」といった発想が出てくるはずもありません。
だから、声はコントロールしにくいのです。
声がコントロールしにくい理由はほかにもあります。
声は感情と密接に結びついているため、そのときの気分や体調が声に乗ってしまうのです。
たとえば、彼とケンカをしてイライラしているときに誰かと会わなければならないとします。仕事をしていれば、そんなのは日常茶飯事ですよね。
イライラしている自覚があれば、「顔に出してはいけない」と思って、がんばって笑顔を作ろうとします。大人の女性なら、まあそこそこ成功するでしょう。
しかし、「イライラが声に乗ってはいけない」なんて思いもしないので、イライラや不調が声に全部出てしまうのです。
あなたはこの文章を読んでいる時点で、すでに声を意識していますから、一般の人とは感覚が違います。
すでにもう「良い声予備軍」なのです。
今日からあなたの声は、愛される良い声にどんどん近づきますよ。
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